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イタリア軍事史跡紹介:アッフィーレ ―グラツィアーニ元帥の記念堂―

アッフィーレ(Affile)はローマ首都圏内、アッフィラーニ山脈に位置する小さな町。戦間期~第二次世界大戦にかけてイタリア軍の首脳として活躍したロドルフォ・グラツィアーニ陸軍元帥が晩年を過ごした町として知られている。

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ロドルフォ・グラツィアーニ記念堂(Memoriale al Soldato Rodolfo Graziani)

アッフィーレの丘の上にある「ラディモンテ公園(Parco Radimonte)」の敷地内に、2012年に「ロドルフォ・グラツィアーニ記念堂(Memoriale al Soldato Rodolfo Graziani)」が作られた。これは、この地で晩年を過ごしたグラツィアーニ陸軍元帥の記念堂である。彼は戦間期において、リビア再征服やエチオピア戦争及びその後の統治において、苛酷な手段を用いたことで知られる(バドリオも同じであるが)。第二次世界大戦時では開戦時に陸軍参謀長を務め、エジプト侵攻を指揮した。休戦後はイタリア社会共和国(RSI政権)の国防相となり、軍の再編に尽力した。戦後、戦犯となるが恩赦により釈放。その後はネオ・ファシスト政党「イタリア社会運動(MSI)」に加わり、晩年はこのアッフィーレで過ごした。ローマで開かれた彼の葬儀は多くの人が集まっている。

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バドリオ(左)とグラツィアーニ(右)。リビア再征服にて。

さて、この祈念施設だが、当然物議を醸す結果となった。その結果、この祈念施設を作ったエルコレ・ヴィーリ(Ercole Viri)は有罪判決を受けたが、今年6月の選挙で再選している。その際のインタビューで答えた言葉が中々にカッコいい。
「施設(グラツィアーニ元帥の記念堂)は差し押さえられたりしていないから、引き続き行事や企画に利用します。あれは博物館であり、博物館は歴史を伝える。それだけです。(有罪)判決は何も変えなかったが、それは何も変わるものが無かったからです。」
以下原文

"La struttura non e stata sequestrata o altro, quindi continuero ad utilizzarla per eventi o iniziative. E poi e un museo e i musei raccontano la storia e basta. La sentenza non ha cambiato nulla, perche nulla c’era da cambiare"
- Il sindaco di Affile, Ercole Viri -

ただまぁ、グラツィアーニはリビアエチオピアでかな~りえげつないことをした人物なので批判もやむなし、という感じではある。バドリオも大概だけどね(バドリオは生まれ故郷のグラッツァーノ・バドリオにちゃんと博物館があるけど)。

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アッフィーレのエルコレ・ヴィーリ市長

祈念施設の外には砲が飾られており、内部には当時の新聞や写真、軍艦や航空機を描いた絵画があるちょっとした博物館。特に、グラツィアーニ元帥の写真は特徴的。
ただ、アッフィーレへのアクセスは結構面倒。ローマ地下鉄B線ポンテ・マンモーロ(Ponte Mammolo)駅下車で、バスターミナルからCOTRAL社のプルマンに乗り、スビアーコのピアッツァ・ファルコーネで下車。そこからアルチナッツォ行きのCOTRAL社のプルマンに乗り、アッフィーレで下車。計約2時間半。バスは市庁舎近くに着くので、記念碑までは歩こう。徒歩10分程度だ。