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イタリア軍事史跡紹介:ガルニャーノ ―最後のムッソリーニ邸、ヴィッラ・フェルトリネッリ―

ガルニャーノ(Gargnano)はサロからバスだと25分くらいで着く町で、サロと同様にガルダ湖畔の避暑地だ。この町はRSI政権期にムッソリーニが邸宅を置いた場所として知られる。この町に邸宅が置かれた理由は、ドイツ軍側が容易に監視下(管理下)に置くことが出来たことが理由のようである。ドイツ側はムッソリーニを完全には信用せず、不測の事態にすぐに対応出来るようにしたのであった。つまりは、ムッソリーニにとってこの町は「牢獄」であったことは間違いないだろう。

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「ヴィッラ・フェルトリネッリ(Villa Feltrinelli)」

そんなムッソリーニが住んでいたのは「ヴィッラ・フェルトリネッリ(Villa Feltrinelli)」だ。ムッソリーニは妻ラケーレと息子たちと共にこの邸宅に住んでいたが、完全にドイツ軍の監視下に置かれていた。この建物は元々ガルニャーノ侯爵家フェルトリネッリ家の所有する邸宅で、現在は五つ星ホテル「グランドホテル・ア・ヴィッラ・フェルトリネッリ(Grand Hotel a Villa Feltrinelli)」として営業している。つまりは、ドゥーチェの邸宅で泊まる事が可能、というわけである。まぁめちゃくちゃ高いので私は手が出ないのであるが。いつか資金が手に入ったら泊まってみたいものだ。そもそもイタリアのホテルは最高でも四つ星までしか泊った事が無い。

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「フェルトリネッリ宮(Palazzo Feltrinelli)」

フェルトリネッリ家は、イタリアの著名な出版社「フェルトリネッリ社」の創業者であるジャンジャコモ・フェルトリネッリの家としてよく知られている。ヴィッラ・フェルトリネッリの他、「フェルトリネッリ宮(Palazzo Feltrinelli)」がこのヴィッラ・フェルトリネッリから1km足らずの位置にあるが、オルソリーネ邸とも呼ばれるこの建物にはムッソリーニの執務室と社会共和国の閣僚会議が置かれたのである。現在はミラノ大学の施設になっている。