Associazione Italiana del Duce -ドゥーチェのイタリア協会へようこそ!-

同人サークル"Associazione Italiana del Duce"の公式ブログです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

エリトリア旅行の最終日程と、行く予定の街の紹介

さて、今回のブログ更新は来週に迫ったエリトリア旅行で行く予定の街を紹介します。前回のブログ更新でざっと当初の予定をまとめましたが、12/6にはアスマラから日帰りでアゴルダトに行くことにしたので、そこだけ予定変更という感じです。ただ、アゴルダト…

エリトリア旅行に行きます!

イヴェントやら体調崩してぶっ倒れるやらで何かと忙しく、久々のブログ更新でございます。長年の夢であったエリトリア旅行が遂にあと2週間足らずに迫ってきました!先日エリトリア大使館から旅行ビザを受領し、遂にエリトリア旅行が無事に行ける準備が整いま…

「電気髭(barba elettrica)」アンニーバレ・ベルゴンツォーリ将軍 ―スエズを目指したスペイン戦役の名将―

エジプトへの一連の侵攻作戦は、イタリア軍にとって大敗に終わった。しかし、エジプト侵攻を指揮した将軍たちが無能だったわけではない。彼らは、スペイン内戦での指揮で活躍した手練れの将軍たちであった。結局、彼らの敗北は「戦争準備が整っていないのに…

映像作品(映画・ドラマ)で見るイタリア軍の将軍たち

第二次世界大戦時のイタリア軍を描いた映画は数多くあるが、やはり一兵卒が主人公の場合が多く、将軍たちがメインで出てくる作品はそんなに多くはない。今回は、そんな中で、調べうる限り史実の将軍たちが出てくる映画・ドラマを探し、それらをまとめてみた…

バルサモ提督、同盟国・日本へ行く! ―紅海艦隊を率いた侯爵と大戦期における日伊文化交流―

日本にやってきたカルロ・バルサモ提督(Carlo Balsamo)のイメージ。ちなみに、イタリアが作成したプロパガンダポスターを見ると、当時のイタリア人が想像する日本は「サムライ」だったようだ。 第二次世界大戦時、日本とイタリアは同盟国同士であったものの…

イタリア海軍の提督兄弟、ブリヴォネージ兄弟:後編(第二次世界大戦編) ―艦隊指揮官兄弟の苦悩と栄光―

ブリヴォネージ兄弟。左が兄ブルーノ・ブリヴォネージ(Bruno Brivonesi)、右が弟ブルート・ブリヴォネージ(Bruto Brivonesi)。 今回は、前回のブリヴォネージ兄弟の記事の続きというわけで、前回の続きで第二次世界大戦の二人の戦歴を紹介しよう。ブリヴォネ…

イタリア海軍の提督兄弟、ブリヴォネージ兄弟:前編(伊土戦争・第一次世界大戦編) ―兄は空、弟は陸で戦った海軍士官兄弟―

第二次世界大戦時のイタリア軍では兄弟で高名な軍人となった人物も珍しくはない。例えば兄マリオ・ヴィシンティーニ(Mario Visintini)が空軍の戦闘機パイロットとして、第二次世界大戦時の複葉戦闘機トップエースになり、弟リーチオ・ヴィシンティーニ(Licio…

第二次世界大戦参戦時のイタリア海軍の編制 ―各地軍港の指揮官と所属艦隊、所属艦艇―

今回は、第二次世界大戦参戦時(1940年6月10日)時点のイタリア海軍の軍港と、どの艦隊が誰に指揮され、どこの軍港に配備され、どの艦が所属していたか...というのをざっくりした感じで紹介しようと思う。 第二次世界大戦参戦時のイタリア海軍参謀長ドメニコ・…

『帰ってきたムッソリーニ』の聖地巡礼! ―ドゥーチェが周ったルートを辿ってみよう―

昨日、イタリア文化会館で開催された『帰ってきたムッソリーニ』の一般試写会にお招きいただいたので、9月20日の本上映より一足早く見てきました!(といっても、既に4月の段階でイタリア映画祭にて先行上映を見ているので、かれこれ何回か見ています)。今回…

アズールレーン、イタリア艦実装記念!「サディア」艦の艦名の由来について

大人気艦船擬人化ソーシャルゲーム「アズールレーン」。今まで存在は知っていたのですが、イタリア艦が実装されていないこともあり手を出していませんでした。 しかし、何と今日から始まるイヴェントでイタリア艦が実装されるそうじゃないですか! というわ…

イタリア領アフリカ植民地の行政区分と交通機関(自動車道路Autostradaと鉄道路線Ferrovia)

ファシスト政権期はイタリアの歴史の中でも、特に植民地が成長した時期と言える。北アフリカではオマル・ムフタール(Omar al-Mukhtar)率いるサヌーシー旅団を武力で平定した後(リビア平定)、東アフリカではエチオピア帝国を征服すると、それまでの地域行政区…

今までの記事まとめ(~2019/8/18)

さて、記事も多くなってきたので見やすいようにジャンルごとにまとめようと思う。 ◆イタリア陸軍 associazione.hatenablog.com associazione.hatenablog.com associazione.hatenablog.com associazione.hatenablog.com associazione.hatenablog.com associaz…

C97申し込み完了しました!

C97申し込み完了しました! 無事に当選出来れば4日目に参加出来ます。今回は、ブログ記事を基にしたイタリア軍人の戦歴紹介の本を出そうと思います。勿論、前回のコミケで予想以上の大反響を頂いたイタリア軍事博物館巡り本の増版もやるつもりです! よろし…

統帥(ドゥーチェ)と「チェファルーの魔術師」 ―アレイスター・クロウリーの「魔法学校」に対するファシスト政権の対応―

皆さんはアレイスター・クロウリー(Aleister Crowley)という人物をご存じだろうか。『とある魔術の禁書目録』を始めとする多くのサブカルチャー作品にも登場する、世界的に知られるオカルティストである。 イメージ的には「魔術師」だろうか? アレイスター…

イタリアの「駄作機」とエースたち:第五話 ―夜間防空システム構築への貢献!Ca.314-RA雷撃機とアンマンナート大尉―

第二次世界大戦時のイタリアを代表する雷撃機と言えば、サヴォイア・マルケッティ社のSM.79"スパルヴィエロ"だろう。元々レース機から発展したこの高速爆撃機は、1940年11月のターラント攻撃で英軍雷撃機の威力を目の当たりにしたイタリア空軍によって、雷撃…

イタリアの「駄作機」とエースたち:第四話 ―試作機を戦場で「実地試験」!SM.86急降下爆撃機とスカルピーニ軍曹―

今回の『「駄作機」とエース』は、失敗に終わったイタリアの急降下爆撃機開発の象徴とも言える、サヴォイア・マルケッティ SM.86急降下爆撃機と、そのパイロットとして「実戦試験」を行ったエリオ・スカルピーニ(Elio Scarpini)軍曹について紹介するとしよう…

イタリアの「駄作機」とエースたち:第三話 ―「最悪の欠陥機」Ba.88とドッリオ大尉、世界記録への挑戦―

『「駄作機」とエース』シリーズも第三話。今回は、皆さんお待ちかね、「第二次世界大戦時、最悪の欠陥機」とも言われたブレダ Ba.88"リンチェ"戦闘爆撃機と、この機体のテストパイロットを担当し、Ba.88で通算6個の世界記録を達成した名パイロット、フリオ…

本日7月29日は我らがドゥーチェ、ベニート・ムッソリーニ氏の誕生日です!

本日7月29日は、我らがドゥーチェ、ベニート・ムッソリーニ氏の誕生日です。 Camerata Benito Mussolini, Buon Compleanno!29 luglio per celebrare la data di nascita del Duce. ムッソリーニは1883年7月29日、エミリア・ロマーニャ地方のプレダッピオとい…

イタリアの「駄作機」とエースたち:第二話 ―重戦闘機から急降下爆撃機への転身!Ro.57bisとクレスピ中尉―

さて、今回も前回に引き続き『「駄作機」とエース』シリーズを紹介して行こう。第二話は、IMAM Ro.57と「急降下爆撃機エース」のジャンピエロ・クレスピ(Giampiero Crespi)中尉についてのエピソードがテーマだ。 まず、ジャンピエロ・クレスピ中尉の簡単な紹…

イタリアの「駄作機」とエースたち:第一話 ―Ba.65及びCa.310と、「北アフリカの戦車キラー」ヴィスコンティ少尉―

今までイタリア空軍の様々なエピソードを紹介してきたが、今回は一風変わったテーマを紹介してみようと思う。それは、ズバリ!イタリア空軍のエースたちと、イタリアが誇る(?)愛すべき「駄作機」のエピソードだ。 第二次世界大戦時のイタリアには、CR.42やMC…

アルバニアファシスト党と「大アルバニア主義」 ―イタリア支配期のアルバニアの政治と軍備—

皆さんBuongiorno. お久しぶりです。最近ブログ更新できていなくてすみません...今回は久々に投稿しようと思います。今回は、イタリア支配期のアルバニアについて書いてみようと思います。 ◆アルバニア制圧まで ゾグ王とアルバニア軍 1939年4月、アルバニア…

第二次世界大戦のイタリアは「戦勝国」であったか?

「第二次世界大戦のイタリアは途中で寝返り、戦勝国になった」というコピペがネットでは蔓延している。 当然であるが、これは大きな嘘である。 確かに1943年の休戦後のバドリオ政権(イタリア王国政府)とパルチザンは、北部を支配するムッソリーニのイタリア…

今更ですが、「大イタリア祭2(Due)」お疲れさまでした!

今更ですが、「大イタリア祭2(Due)」お疲れさまでした!私はあの翌日から上五島旅行に向かったので、結構バタバタでした。 拙い私の発表でしたが、吉川先生と多田先生のお二人のフォローで助かりました。今回は、このような貴重な機会にお招き頂き、本当に感…

今週末、6月8日(土)は「大イタリア祭2(Due)」!

今週末、6月8日(土)開催の「大イタリア祭2(Due)」まで、もう残り僅かになってまいりました。「イタリア先生」こと吉川和篤先生と、多田将先生が主催の濃~いイタリア軍関連のトークイヴェントになっております! 大イタリア祭2(Due) ↓大イタリア祭2(Due)のUR…

二つの戦線の「英雄」、アトス・マエストリ大尉 ―東アフリカと地中海で戦った爆撃機エースの気高き精神―

東アフリカ戦線、それは第二次世界大戦時の戦線で最も孤立した戦場といっても過言ではない。スエズ運河を封鎖されてしまったイタリアにとって、この戦線への補給はS.A.S.の航空機による補給しか不可能であった。また、主戦場であった地中海戦線に比べ、東ア…

「空の航海士」ルイージ・クエスタ大佐と英国本土爆撃作戦 ―英国上空におけるBR.20M双発爆撃機の戦歴―

第二次世界大戦時、英国本土上空で激しい航空戦(所謂バトル・オブ・ブリテン)が繰り広げられ、ロンドンは空襲によって火の海になったことはよく知られている。この戦いの主役は防衛側の英空軍(Royal Air Force)と攻撃側のドイツ空軍(Luftwaffe)であったが、…

今までのイタリア空軍関係の過去記事まとめ

そろそろ記事が多くなってきたので、「どんなこと書いたっけ?」となることがしばしば起こるようになってしまった。記事の管理も難しい。 というわけで、今回は空軍関係の記事をここにまとめておこうと思う。 不屈の爆撃機エース、コジモ・ディ・パルマ大尉 …

不屈の爆撃機エース、コジモ・ディ・パルマ大尉 ―CANT Z.1007を駆った、大胆不敵な名爆撃機乗りの生涯―

戦功金勲章(武勲黄金勲章とも, Medaglia d'oro al valor militare)は、イタリア軍最高位の勲章で、戦場で最も素晴らしい戦功を挙げた者に対して贈られる勲章である。1793年、サルデーニャ国王ヴィットーリオ・アメデーオ3世によって設立され、リソルジメント…

イタリアの記念艦を見に行こう! ―イタリア記念艦巡り完全ガイド―

さて、今回は久しぶりにイタリア海軍の話題にする。今回扱うのは、イタリア国内で見れる記念艦についてだ。イタリア国内には巡洋艦から人間魚雷まで、様々な艦艇が記念艦として保存されている。日本同様に第二次世界大戦の敗戦国なので、英国やアメリカと違…

「イタリアを救いたかった男」ヴィットーリオ・アンブロージオ将軍 ―ユーゴスラヴィア侵攻と「祖国の解放」への意志―

前回のギリシャ戦線の記事は時間を掛けた割に出来が悪かったので削除することとした。今回は、その削除した記事の中で後に紹介する、と言っていたユーゴスラヴィア侵攻を指揮したヴィットーリオ・アンブロージオ(Vittorio Ambrosio)将軍について調べてみるこ…