Associazione Italiana del Duce -ドゥーチェのイタリア協会へようこそ!-

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2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「黒シャツを着たユダヤ人将軍」アルベルト・リウッツィ将軍 ―様々な「顔」を持った「忘れられた英雄」―

ファシスト政権下のイタリアでは、ナチス・ドイツへの接近に伴い、所謂「人種法(Leggi razziali)」と呼ばれる一連の反ユダヤ法案が成立した。しかし、ここで勘違いしてはいけないのは、それ以前のイタリアでは概して「イタリア・ファシズムとユダヤ人の関係…

「アンバ・アラジの英雄」アオスタ侯(ドゥーカ・ダオスタ)アメデーオ・ディ・サヴォイア —大空を舞った「鋼鉄侯」の軌跡—

戦間期には優秀な飛行家として知られ、また第二次世界大戦時には東アフリカ戦線の総指揮を執ったことで知られるアオスタ侯アメデーオ・ディ・サヴォイア(Amedeo di Savoia-Aosta, Duca d'Aosta)。東アフリカ戦線の敗北によって、捕虜となった彼はケニアの捕…

サンマリノ共和国におけるファシスト政権史(1923-44) ―中立を宣言した山上の小国ファシズムの悲哀―

現在、イタリア半島には三つの国家が存在する。一つ目はイタリア共和国、二つ目はローマ市内にある「世界最小の国家」ヴァチカン市国、そして三つ目がサンマリノ共和国だ。サンマリノ共和国は周囲をイタリア領(エミリア・ロマーニャ州とマルケ州)に囲まれた…

伊日交流史・第三弾 ―イタリアと日本の航空交流史、両国を「空」で繋いだ4つの事例―

前回、イタリアが伝えた大砲技術が日本陸軍に大きな影響を与えたことを紹介した。今回も流れに乗って、日伊の交流関係について調べてみたいと思う。 今回注目するのは、ずばり「航空史」だ。イタリアと日本は、二度のローマ-東京飛行を始めとして「空」での…

伊日交流史・第二弾 ―ポンペオ・グリッロ少佐と、日本陸軍に伝わったイタリアの大砲技術―

以前、「伊日交流史」として日伊修好通商条約締結直後の伊日関係について紹介した。久しぶりに再びイタリア-日本関係についてまた堀進めてみようと思う。 両国関係で重要な役割を果たしたのは、他の欧州諸国と日本の関係同様に、軍事に関することが多かった…

英国本土航空戦で活躍した「鷹」のエース、ジュゼッペ・ルッツィン ―複葉戦闘機乗りとしての「こだわり」―

第二次世界大戦時、英国本土上空では英国空軍(Royal Air Force)とドイツ空軍(Luftwaffe)が熾烈な航空戦を繰り広げたことは広く知られている。実はこの英国本土航空戦、すなわち「バトル・オブ・ブリテン」には短期間ではあるが、ドイツの同盟軍としてイタリ…

フェルナンド・マルヴェッツィ大尉の戦歴 ―医学部出身の急降下爆撃機乗りから戦闘機エースに!―

今まで様々な第二次世界大戦時のイタリア空軍の人物について紹介してきたが、今回は急降下爆撃機乗りとして艦船攻撃で活躍し、そしてその後戦闘機乗りに転身し、多くの戦果を挙げてエースパイロットとなったフェルナンド・マルヴェッツィ(Fernando Marvezzi)…